松永亨子 ブックバインディング ワークショップ

■ クラス概要
1枚の絵が2枚になれば、それまでになかった関係性が立ち現れるように、複数の情報をまとめる製本という技術は、表現の幅をぐんと広げてくれます。
このワークショップでは、糊や糸を一切使わない、シンプルで現代的な製本のサンプル作りを通して、新たな表現メディアとしての「本」の可能性を探ります。初心者はもちろん、少し変わった本の世界への入口として、手製本の経験者も楽しめる内容です。クラスAは講師オリジナルの技法、クラスB、Cは、カナダ出身のアーティスト Claire Van Vliet が考案した、編み込み・かみ合わせの構造を用いたシリーズの中から、個性的な技法を2種ずつ紹介します。
これらの製本技法は、基本となる構造さえ理解すればアレンジもしやすく、作品展などでの展示にも適しています。カリグラフィーはもちろん、様々な作品に応用してお楽しみ下さい。

■ 会場 andscript白山スタジオ 東京都文京区向丘1−8−6

■ 各クラスは1回で完結する内容ですので、単独で受講していただけます。

■ 各クラスともに 受講料 ¥4,500 材料費別(500円〜1,000円程度)

■ 定員8名

■ andscriptクラスメンバーの方は、通常クラス1回分プラス1,000円で受講できます。

■ お申し込みはメールにて受け付けます。件名を「ブックバインディングWS」とし、氏名、連絡先、クラス名をお書きの上、info@andscript.jp までお送り下さい。定員が一杯になり次第受付を終了します。

*すべてのクラスの定員が一杯になりましたので、申し込みを締め切りました。キャンセル待ちをご希望の方は、お知らせください。

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● クラスA  10月20日(日) 13:00~16:00
*定員が一杯になりましたので、申し込みを締め切りました。

< Waterwheel Binding >
蛇腹状の背にシングルシートのページを綴じ付けた、フレキシブルな製本です。

● クラスB  11月7日(木) 13:30~16:30 2点制作します
*定員が一杯になりましたので、申し込みを締め切りました。

<Gioia II>
二つ折りにしたページを紙の帯で綴じます。ノドにリズミカルに現れる四角形がアクセントになります。

<Compound Frame >
 シングルシートの製本です。綴じに使う帯状の紙が、ノドには美しい弓矢型、表紙には六角形として現れます。

● クラスC 12月1日(日) 13:00~16:00 2点制作します 
*定員が一杯になりましたので、申し込みを締め切りました。

 <Aunt Sallie’s Lament non-adhesive version >
 シングルシートのページを太めの帯で繋ぎます。全体を広げて見せることもできます。


  
 <Sing Weaving >
 カラフルな幾何学模様を構成する綴じそのものを楽しむような、最も個性的な製本です。

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■ プロフィール

松永 亨子(マツナガ キョウコ)
兵庫県出身。2004年、京都精華大学版画分野卒業。在学中より「アートとしての本」を意識する。卒業後、エディトリアルデザインの仕事に携わりながら、山崎曜氏より手製本の技術を教わり、本の作品の制作・発表を始める。2010年より3年間、サンフランシスコ・ベイエリアに滞在し、ワークショップや、スタディ・グループに多数参加。また、フットヒル・カレッジにて、ブックアートを体系的に学ぶ。米国内での製本ワークショップの指導や、カリグラファとの共同制作も経験。
2008年アミューズ・アート・ジャム、ベネッセ賞受賞。カリフォルニア大学(ロサンゼルス校、サンタバーバラ校)、ジョンス・ホプキンス大学、ワシントン大学、等、米国内の多数の大学付属図書館のコレクションに作品が収蔵されている。